暮らしの中の仏さま

おまいりと暮らしの作法

おまいりの仕方、お祀りの仕方、仏教豆知識など、仏さまと暮らしの作法をお伝えしてまいります。

お仏壇のおまつり① お霊膳

仏さまへのお供え 飲食供養(おんじきくよう) 仏・法・僧の三宝に対して供給奉養(くきゅうぶよう)の精神で、感謝の思いと信仰心を表す行為を「供養」といいます。そして供養の中でも、仏前に食べ物や茶湯を供えて感謝の気持ちを表しご冥福をお祈りするこ…

お仏壇のおまつり② -香・灯・華-

三具足・五具足 仏さまには香・灯明・花をお供えします。 具足とは、お仏壇の中で最も基本となるお仏具で、前卓の上におきます。お香をたく香炉(こうろ)、蝋燭(ろうそく)をともす燭台(しょくだい)、お花をたてる花瓶(かひん)のそれぞれ各一基づつを…

お仏壇のおまつり③ お供え

仏さまへのお供え物「飲食供養」には、お仏飯・お茶湯・お膳などと、お菓子・果物などのご供物類があります。 お仏飯・お茶湯 「仏さまは湯気を召しあがる」といわれますので、お仏飯は炊き立てのお初のご飯を形よく盛り付けます。 お茶湯は汲み立ての水(…

お墓参り Visit Grave

お参りの準備 お墓参りに用意するもの 手桶や柄杓、 たわし 、ほうきはお寺でお貸しいたしますが、掃除のための雑巾や、ゴミ袋などはつい忘れがちです。 お供え用の花や菓子、果物、飲み物などと、それらをのせる半紙、お参りのための数珠や線香を用意し…

お盆の準備 精霊棚のしつらえ

精霊棚とは? お盆にご先祖様をお迎えするために設ける特別の祭壇を精霊棚(しょうりょうだな)といいます。お仏壇の前に簡単に机を設けているご家庭も多いようですが、お座敷の別のところに特別にお飾りするご家庭もあります。 お寺の施餓鬼棚のしつらえを…

ご縁日

神仏や祖師の有縁の日を「縁日」といいます。 圓應寺にお祀りされている神仏や祖師を中心にあげますとこのようになります。 阿弥陀如来 毎月15日 本尊 阿弥陀如来像今回の圓應寺副住職三木英信が紹介する仏像の世界は浄土宗の本尊でもある【本尊阿弥陀…

今年の立春

目次 立春とは?今年の立春はいつ?春分の日との違い立春の行事立春大吉節分魔滅(まめ) 立春とは? 立春とは、二十四節気(にじゅうしせっき)において、春の始まりであり、1年の始まりとされる日です。節分の翌日です。 一年は二十四節気の「立春」か…

合掌の仕方 Joining hands

合掌について 合掌は他宗教にもありますが、インドの礼法の中で最も特色のあるものです。中国、日本等の仏教においても、これを用いているもので、仏に帰依する心、感謝と懺悔(さんげ)の心が自然に身体にあらわれたものです。 インドでは右手は神聖な手、…

成道会について 12月8日

三大法会とは、涅槃会(ねはんえ、2月15日)、灌仏会(かんぶつえ、4月8日)、成道会(じょうどうえ、12月8日)の3つの法会をいいます。 全国各地の寺院で、お釈迦さまの遺徳を偲ぶ法会が営まれます。 平安時代末期に日照りや疫病の流行などによる…

数珠のかけ方 Beads

数珠のかけ方 数珠は「寿珠」と書くこともあります。また、「念珠(ねんじゅ)」と呼ぶこともあり、常に念仏を励み、信仰を高めるために持ちます。浄土宗では、通常「日課数珠」二連の数珠を用います。この数珠は仏さまを拝んだり、数の珠と書くように念仏を…

暮らしの仏教用語 「道楽」

一般に「道楽」という言葉は、ずいぶん旗色が悪いイメージの言葉になっています。「道楽息子」とか「道楽者」という言葉を耳にすると、ドキッとします。本職を忘れ、仕事もろくにしないで,何かに没頭して,一日の大半をそれに費やすことを意味 します。 何…

暮らしの仏教用語「勝利」

 スポーツ新聞の見出しなどで「大勝利」とか「勝利に湧く」という文字を見ることがあります。しかしそれが仏教の中で使われてきた言葉であることはあまり知られていないようです。 仏教語としては「勝利」は「勝(すぐ)れた利益(りやく)」を意味していま…

焼香の仕方 Incense-burner

香を焚くとことは、汚れた心を浄め、仏さまや亡き人に自分の真心をささげて供養するもので、より香りのよいものを用いる事が大切です。 また、「香は信心を運ぶ使い」といって、仏さまに献ずるだけでなく心身を清らかにするためにも焚きます。 焼香をする時…

節分

節分と立春 立春の前日は「節分」。旧暦では大晦日にも相当する大切な日で、季節の分かれ目、特に年の分かれ目には邪気が入りやすいと考えられており、さまざまな邪気祓い行事が行われてきました。おなじみの豆まきも、新年を迎えるための邪気祓い行事です。…

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