秋冬こよみ -行事と景色- 年々歳々季節礼讃

※二十四節気により、春夏秋冬をカテゴリ別しています

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秋 Autumn こよみと行事 | 8月~10月

こよみと行事|-8月- 葉月  Hazuki

葉の落ちる月「葉落月(はおちづき)」が転じて「葉月」というようになりました。現代の感覚では葉が生い茂る様子を思い浮かべますが、旧暦では7月から秋となるため、秋真っ盛りだったのです。 夏の二十四節気 大暑の圓應寺の行事 大暑は一年でも最も暑さが厳しい時期を意味します。圓應寺では、7月13日から8月15日までの期間、地獄極楽絵図を本堂に掛けまして、ご参詣の皆さまに拝観できるようにいたしております。この…

こよみと行事|-9月- 長月  Nagatuki

長月の由来は、「夜長月(よながつき)」の略であるとする説が最も有力だそうです。 まさに「秋の夜長」がはじまりますね。他に、「稲刈月(いねかりづき)」が「ねかづき」となり「ながつき」となったという説、「稲熟月(いねあがりづき)」が略されたものという説もあります。 いにしえより主食をご飯にしている私たちの生活が「稲」という文字に垣間見ることができます。 秋の二十四節気 処暑の圓應寺の行事 二十四節気の…

こよみと行事|-10月- 神無月 Kannaduki

神無月(かんなづき)は、旧暦で10月のこと。「かみなづき」「かむなづき」とも言います。でも、出雲の国(島根県)では神様がたくさんいらっしゃるので「神在月」(かみありつき)と逆の意味で呼ばれています。 秋の二十四節気 秋分 の圓應寺の行事 秋の七草 秋の七草は、山上憶良(やまのうえのおくら)が詠んだ歌にちなんでいます。 秋の野に 咲たる花を 指折り かき数ふれば 七種(ななくさ)の花 (万葉集) 萩…

冬 Winter こよみと行事 | 11月~1月

こよみと行事|-11月- 霜月 Simotuki

霜月は、「霜降り月・霜降月(しもふりつき)」の略とする説が有力ですが、十は満ちた数で一区切りなので上月になり、それに対して下月とする説や、「神無月」を「上な月」と考えて「下な月」とする説など、上下の「下」とみる説もあります。 秋の二十四節気 霜降 の圓應寺の行事 早朝に霜が降りはじめる頃という意味です。晩秋を迎え、北の方では朝霜が降り、山々は紅葉に染まります。 ・楓蔦黄(もみじつたきばむ)11月2…

こよみと行事|-12月- 師走  Siwasu

師走の主な語源説として、師匠の僧がお経をあげるために、東西を馳せる月と解釈する「師馳す(しはす)」が一般的です。 この説は、平安末期の「色葉字類抄(いろはじるいしょう)」に、「しはす」の注として説明されています。 ほかにも、年が果てる(終わる)という意味の「年果つ(としはつ)」が「しはす」に変化したという説もあり、万葉集のころから「シハス」と呼ばれていたとの説もあります。 四季の果てる月を意味する…

こよみと行事|-1月- 睦月  Mutuki

一月の旧い呼び方は、睦月(むつき)。睦月という名は、親族一同が集まって宴をするという意味の「睦び月(むつびつき)」が最も有力な由来だといいます。ことはじめの月に特別に仲がよいことを表す“睦まじい”という文字を使うのは、“和”や“輪”を大切にする日本人の心の表れです。 睦び月とは、仲良くすること・仲睦まじいこと・互いに親しみ合うなどの意味を持つ「睦び合い」の宴は、お正月に家族や親族が集まるということ…

季節の風景 冬のうつろい

<撮影者:圓應寺 副住職 三木英信> 睦月の境内

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