精霊棚のしつらえ

作法

精霊棚とは?

お盆にご先祖様をお迎えするために設ける特別の祭壇を精霊棚(しょうりょうだな)といいます。お仏壇の前に簡単に机を設けているご家庭も多いようですが、お座敷の別のところに特別にお飾りするご家庭もあります。

お寺の施餓鬼棚のしつらえを簡略化したものだと捉えてください。

しつらえ方

一般的にお盆には、「精霊棚(しょうりょうだな)」を設えてご先祖さまをお迎えします。
精霊棚を作る際は、まず仏壇を開け位牌を出してください。その際に仏壇の扉は開いた状態にします。

小机に真菰を敷く

お仏壇の前に小机を用意し真菰(まこも)と呼ばれる敷物を敷きます。

その上にお飾りを施していきます。

その土地や風習によってお飾りの方法がかわる場合もあります。また最近ではこのように本格的にお飾りをする場合も少なくなりました。

その際は机に白い布などを敷きその上に簡略的でもいいので位牌やお飾り等をされてもいいと思います。

笹竹と荒縄で結界を作る

お迎えする場を清らかにするため、竹を四隅に立て縄の結界を張り、そこに提灯に見立てた鬼灯(ほおずき)などを吊るします。故人は鬼灯の提灯の灯りを頼りにご自宅のお仏壇にお戻りになり、お位牌を依り代としてお盆期間を一緒に過ごします。

できれば、五色幡をいろがみでこさえて吊るすといいでしょう。

お位牌の設置

次に、お仏壇に安置されているお位牌を机の一番奥に移します。位牌の前にはお供物やご霊膳を供えましょう。

お霊膳・具足

お霊膳は手前に箸を置き、左手前にご飯、右手前に汁もの、左奥に和え物などのお壺、右奥に煮物などのお平、中央に漬物などの香の物を配置したらお膳を半回転させて箸が仏さまの方になるようにして供えます。

8月14日のお供え例

14日は素麺を使った供物です。

お盆の終わりになると、送り火を焚いてご先祖様の霊を送り出します。
ご先祖様は、ナスとキュウリで作られた牛型の人形である精霊馬に乗ってあの世へ帰ると言われています。
そして、精霊馬の手綱となるのがそうめんだと考えられています。
また、ご先祖様の霊は、お盆の時期に住んでいた場所へ戻ってくると様々なお供え物をもらいます。
たくさんのお供え物を持ち帰るためには、荷物を紐でくくって背中に背負う必要があります。
その時に紐の役割をするのが、そうめんであると考えられています。

8月15日のお供え例

以上のように、精霊馬の手綱や荷物をくくるための紐と考えるのがこの説です。

15日は餅(団子)を俵型に作ります。ナスの牛に積んでお土産に持ち帰るのに積みやすいように、盆明けにあわせて作ります。

また、お供物には故人が好きだったものをお供えすれば、きっと故人も喜んでくれるでしょう。

ご霊膳の両側にはお供物を、手前には香炉( 線香立て)、その右側に灯明(ロウソク)、左側に生花を置きます。

水の子・ミソハギ・閼伽水(あかすい)

細かく細の目状に刻んだナスとキュウリ、お米と少量の水を加えて、蓮の葉の上に置いた「水の子」には無縁の諸霊への供養の意味があります。蓮が手に入らない場合は皿で代用してもかまいません。

蓮の葉の上に少量の水と数本束ね半紙で巻いたミソハギを置いた「閼伽水(あかすい)」は仏さまに捧げる清らかな水を意味し、一緒に供えます。蓮の葉が手にはいらない場合は、ドンブリに水を入れた物で代用してもかまいません。

精霊馬(茄子牛・胡瓜馬)

そして、お浄土から少しでも早く来てもらうためキュウリの馬、帰りはゆっくり帰ってもらうという意味をこめてナスの牛を、割り箸などを刺してで脚をつけ、作って飾ります。

お祀りの仕方

拝む時には、ミソハギという小枝を半紙で巻いて、閼伽器の水を浸し、水の子に水を掛けるようにします。これを「洒水(しゃすい)」といいます。

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